日本の良いところ、悪いところ

どうもこんばんは、ポイフルです。

 

いきなりですが、ここ数年で「世界が認めるクール・ジャパン!」「日本のここがスゴイ!」と自画自賛しまくるテレビ番組が多くなっている、ということを感じている方は多いのではないでしょうか。

確かに日本には世界に誇るべき文化や伝統がたくさんあります。

僕は過去に海外11ヶ国を旅し、3ヶ国で働いたことがありますが、「日本の〜が恋しいなぁ」と思うことはしょっちゅうあります。

 

【日本の良いとこ①:接客】

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コンビニや安いファミレスでも店員さんは笑顔で丁寧な接客をしてくれますし、グラスが空きそうになったらすかさず気を利かして水をついでくれます。

海外ではそうはいきません。そこそこ値の張る店に行かないかぎり、終始ムスッとして無言でダルそうに接客するのが普通です。僕の英語が伝わらなかった時は「ハァ?」と言ってきます。気を利かして、店員から動いてくれることはまずありません。何でも自分から声をかけて「〜して頂けませんか?」と言わないとダメです。

 

【日本の良いとこ②:食べ物が何もかもおいしい】

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どんなレストランや安食堂に行っても、まずくて食えないようなものが日本で出てくることはめったにありません。それはもちろん日本で生まれ育って日本の食べ物の味に慣れているから、というのもありますが、やはり日本人は食にかける情熱がハンパないと思います。

日本人が好きな食べ物ベスト3が寿司、ラーメン、カレーだと思いますが、どれをとってもこだわろうと思えばどこまでもこだわれます。究極の寿司、究極のラーメン、究極のカレー...

寿司で言えば、どこ産のどの品種の米をどこどこの天然水で、こういう釜でこういう炊き方で炊いて・・・と、シャリだけでもここまで突き詰められます。他の食べ物もしかりです。

「和食」と呼ばれる料理のレパートリーは数えきれないほどあります。季節によって旬の素材を使い分け、その季節にふさわしい料理があります。

日本人は中華、洋食、韓国料理も普段から食べ、フランス料理イタリア料理でも何でも食べます。和洋を組み合わせ、独自の料理を創りだしたりもします。

そんな味にうるさい日本人を満足させるために、対して高くない店でもおいしい料理が楽しめます。

 

海外ではそうはいきません。料理の味は値段に正比例します。安かろう悪かろうです。

レパートリーの数もそんなに多くありません。サモア料理は10品、マレーシア料理はもうちょっと多いかな、というぐらいです。

レストランで出される肉は骨がついたままです。小骨とかではなく、関節まるまるついていたりします。

旨味とかコクという概念はほぼ無いようなものです。塩コショウと醤油とケチャップでなんとかなる、みたいなノリです。

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はい、日本のすごいところって、僕にとってはそれぐらいですかね。

列挙するのに疲れました笑

 

他にも

「コンビニが24時間開いてること」

「電車が遅れない」

「街がきれい」

「おもいやり、おもてなし」

とか書こうかと思ったのですが、実はそういうのって別にすごくないと思います。

 

コンビニなんて24時間空けなくてもいいのです。

「夜勤の人が買い物にくるじゃないか」

「夜中でも開いていることで防犯の意味がある」

「商品保存のため、結局は電気をつけっぱなしにしないといけない」

と言われそうですが、夜勤の人は仕事を始める前に買い物を済ませておけばいいだけです。防犯の役割は警察や警備会社が担えばいいでしょう。どれもコンビニが絶対に24時間開いていなければならない理由にはなっていません。不健康な夜勤をバイトの大学生にさせないほうが、よっぽどマシだと思います。夜のシフトを組む手間も省けます。逆に夜に開けてるほうが、不良をおびき寄せることになりませんか?彼らにたむろさせる場所をあたえないほうがいいのでは?

 

「電車が遅れない」というのは、ニッポンすごいを連呼する人がよく言いがちですが、実際頻繁に遅れます。それも自殺が原因でですよ。

台風が来れば運行休止になるのは当然です。それに文句つけて車掌にどなりつけるオッサンを、僕は数えきれないほど見てきました。どなりつけなくても、あからさまに不機嫌な顔になる人がものすごくいます。怒鳴っても不機嫌になっても、電車が早く来ることはありません。

ちなみにシンガポールの電車は自殺する人もいないし台風も来ないので、遅れません。

マレーシアは電車やバスの時刻表がほぼない国で、本数も少ないですが、こちらも遅れません。

サモアは電車がそもそも無いので、電車が来なくてイライラするということが起こりえません。

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「街がきれい」というのは間違ってはいませんが、それは清掃業者の人達が頑張ってくれているからでは? 確かにどこでも構わずポイ捨てする日本人は海外の人に比べて圧倒的に少ないですが、する人はします。タバコのポイ捨てはやめよう!という啓発CMをJTが流していますが、全く意味がありません。吸い殻なんてそこらへんに転がってます。みんな歩きタバコも普通にやってます。夜遅い時間の電車の中には第3のビールの空き缶とツマミの袋が転がってます。道路にはガムだってゲロだってこびりついてます。あまり「美化」しすぎちゃいけません。現実を認めましょう。

 

 

「おもてなし、思いやり」とはなんでしょうか。高いカネを払えば受けられる上級サービスのことでしょうか。今の日本に中国や韓国からやってきた人を「おもてなし」する器量があると思いますか?「おもてなし」はマナーの良い欧米人富裕層のみに提供されるのでしょうか。レストランの店員のロボットのような接客は「おもてなし」ですか?

日本のアルバイト店員の多くは、マニュアルに書いてないことは「ルールですので」と機械のように判別し、本当の機転を利かせて、自分で考えて行動できません。

笑顔で丁寧に接客しているように見えるのは、そう行動するように上司に言われ、マニュアルに書いてあるからです。グラスが空きそうになったら注いでくれるのは、お客さんに満足して欲しいというよりも、「そうすることになっている」からです。

 

「思いやり」がある国民だと言いたくなる人は多いでしょうけれど、本当ですか?

日本の電車では座席を狙って我先に、と他人を無理やりどかして座りたがる人が多くて、学生時代の通学は辛いものがありました。

マレーシアとシンガポールの電車では、お年寄りや妊婦さんが乗車してくればすぐにサッと立ち上がって当然のように席を他人に譲ります。スマホをいじってイヤホンをして知らんぷり、なんてことはありません。

ニュージーランドのバスではみんな運転手に「Thank you」と行って降りていきます。見ていてすごく心地いいです。

 

マレーシアで社宅から別のコンドミニアムに引っ越す際、会社の日本人同僚に手伝ってもらうようお願いし、車を出してもらいました。

そこまでは良かったのですが、コンドミニアムに着いて荷物を全部下ろしたところでその同僚が「彼女が待ってるんで、僕はこれで」と帰って行きました。

一人で一回で持ちきれる荷物の量ではありません。持ちきれない荷物は入り口に放置しないといけないのか...と困ってしまいました。

 

そんなとき、近くにいたマレーシア人の若者二人が

「大丈夫?手伝おうか?」

と声を書けてくれて、なんとか無事に引っ越しを終えることができました。

本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

コンドミニアムから会社までは自転車で通っていたのですが、コンドの入り口のドアを自転車で押して出入りするのは少し手間取ります。そんなとき、いつも他の住人の人に助けられました。ドアまで少し距離があるのに、わざわざドアを開けたまま待ってくれるのです。エレベーターもほぼ必ず開けて待ってくれます。

僕は日本ではこんな経験をしたことはありませんでした。日本では、自分だけ通れるドアのスペースだけ開けて後続の人のことを考えないひとばかりです。エレベーターも自分一人だけで乗りたいかのように、閉じるボタンを連打しちゃったりします。エレベーターに自転車を載せていたら、邪魔だなあと嫌な顔をされたことでしょう。

 

しかしマレーシアでは逆に

「その自転車かっこいいね!どこで買ったの?」

「サイクリングは好き?私の自転車サークルに入らない?」

という会話が生まれるのです。

 

・・・少し日本dis、海外スゴイが多くなってしまいましたが、正直な感想です。

「日本はまだクールジャパン()してるの?」とでも言いたくなります。

本屋に行っても「韓国、中国は滅びる。日本は最高」というような本ばかりで、正直恥ずかしいです。常識的に考えて「あいつらはクソ、オレはすごい」という人間がいたら近づきたくないと思いますよね。

海外に出て、あらゆるものをつぶさに観察し、現地の人々と交流すると僕みたいな気持ちが湧いてくると思います。

 

 またこの記事を後ほどちゃんとまとめようと思いますが、ひとまずこれで。